新興感染症

臨床情報

熱帯病という用語は、その名前が示すように、熱帯地域で発生する様々な感染症を含む疾患の総称です。しかし、熱帯だけでなく、他の地域でも発生する可能性があります。たとえば、帰国した旅行者によって持ち込まれることがあります。新興感染症とは、その集団にとって新しい感染症であるか、既知であっても発生率や地域分布が急速に拡大している感染症です。ジカウイルス、デング熱ウイルス、チクングニアウイルスなどの蚊媒介性ウイルスは、一般に、非特異的なインフルエンザのような症状を伴う熱性疾患を引き起こします。症状が悪化した場合には、脳炎や出血などの重篤な合併症が発生する可能性があります。さらに、妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあります。ウイルス性疾患に加えて、例えばエキノコックス、マラリア原虫、ストロンギロイデス、トリパノソーマまたは住血吸虫などの原虫や寄生虫もヒトへの感染が知られています。その症状は非常に多様であり、エキノコックス症の場合のように、数ヶ月や数年後に発生することもあります。

検査

新興感染症の検査には課題があります。近年、多くの新しいウイルスや病原菌が世界に広がり、以前は影響を受けていなかった地域で病気を引き起こすことが報告されました。 これらの病原微生物については、市販の検査キットが入手できないことがあります。抗体分析は、流行地域から帰国した旅行者や、大規模な人口集団のスクリーニングに役立つことが期待されます。EUROIMMUNは、新興感染症が疑われる場合に抗体を検出するためのELISA、ChLIA、免疫蛍光検査（IFT）およびイムノブロットなど、様々な研究用テストキットを提供しています。

感染症関連の製品カタログ目次(研究用)

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