ダニ媒介性感染症

臨床情報

ダニは、吸血中にさまざまなウイルス、細菌、原虫などの病原微生物を人に感染させる可能性があります。北半球で最も頻繁なダニ媒介性感染症であるライム病（ライムボレリア症）を引き起こすボレリア以外にも、ダニ媒介性脳炎を引き起こすTBEウイルス、紅斑熱を引き起こすリケッチア、クリミアコンゴ熱ウイルス、アナプラズマ、バベシア、エーリキア、コキシエラなどが含まれます。ダニ媒介性感染症は病原体によって異なる臨床症状（例えば、皮膚、関節、筋肉、内臓および中枢神経系など）を引き起こす可能性があります。病気の経過は、無症候性または無症状から重度で生命を脅かすものまでさまざまです。ダニ媒介性感染症のワクチンは一部に限られており、暴露を防ぐことが最も効果的な予防策です。

検査

ダニ媒介性感染症の検査は、直接的および間接的な検出方法に基づいています。直接的な手法には、血液塗抹標本、病原体培養、またはPCRによる検査などが含まれます。間接的な検出は、主に患者の血清、血漿、またはCSF中のそれぞれの病原体に対する特異的抗体の検出に基づいています。抗体の検出は、直接検出に適したサンプルの入手が困難な場合や、サンプル中の病原体の量が少なすぎる場合に重要な方法です。 EUROIMMUNは、ダニ媒介性感染症が疑われる場合に抗体を検出するためのELISA、ChLIA、免疫蛍光検査（IFT）およびイムノブロットなど、様々な研究用テストキットを提供しています。

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